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- 02/05 Gera=Ha`s family has been in the jungle for 1000years.
- 01/25 グラントゥーリスモに乗ってきました
- 01/21 伊の人は、マセラティの発音がカッコいい
- 01/16 ツーリング
Title list of 仕事の思ひ出
彼は壁に向ってピクリとも動かない。
その姿からは黄昏の2文字を髣髴させる。
愛らしい集団にまぎれて彼だけに、
どこかシュールな空気を漂わせている。
なんというか、彼は印象に残る。
何気なく歩いていた夜の水族館。
私には稀有な存在なんでしょう。
ただのペンギンなんですけど。
そんな私は、予定していたフィアットの研修に
行ってきました。500の研修。
宿泊先に水族館があったので、うろついてみました。
富士スピードウェイは暖かな陽気でござんした。
朝の8:30から夜の9:00までみっちりと500漬けでした。
主にプロダクト、ブランド、テクノロジー、セーフティ、
テストドライヴ、著名人を招いてのトークショー。
最後はパーティ。そして爆睡。
とにかく、この業界に8~9年在籍しておりますが、
「500」ほど、愛情と力を込めて世に送り出されるクルマは
初めての体験です。
おかげさまで、ヨーロッパでは10ヶ月の「待ち」状態になっております。
そんな中で日本に3000台も入ってきます。
ガッツリ走って、ガッツリ滑らせて、ガッツリブレーキを踏んで
大阪のおばちゃんよりもベタベタに触って参りました。
スポーツ走行する以外は、確実に問題の無いエンジン。
出力が低い、だから遅い。だからといってイライラしない。
速度に関係なくバランスがよくて使いやすい。
パンダ、147,159と比べても、一番よい出来といえるデュアロジック。
ベタ踏み加速時のギアチェンジのスピードに感動。
インテリアはメーターが使いづらい。てゆーか見づらい。
デザイン重視ですな。
座席、目線、ガラスの広さや角度は、どれをとっても申し分なし。
空間を広く感じられる上にシートのフィット感が特にいい。
ハンドリングは今時な切り替え式なので、良し悪しが無い。
車両の安定性は高いよ~、剛性が高いよ~。
90km/hからの急なハンドリングに喰らい付くよ~。
というわけで、クルマはかなりの高得点です。私もうれしいです。
と、割と色々と書かせていただきましたが、そもそもこのクルマに
性能をとやかく言うのは無粋かもしれません。
この500はイタリアの終戦後に生まれたクルマです。
同じ敗戦国なので、時代のニュアンスはなんとなくで
感じ取ってください。
決して、このデザインを売ろうとして作られた訳でなく、
状況から来る需要を答えにしたデザインが、500です。
だから愛されたのです。
50年前からこのクルマはイタリア人の
生活の一部であり、忘れられない心の部品なのです。
マンマが運転する500を見て育った人たち、青春時代に
友人と、恋人と、500で謳歌した人たち。
500は色んな時間が思い出になっている、人々の魂の
ようなクルマなのです。
なんかの雑誌で書いてたんですけど
「僕が500に乗る理由?僕がイタリア人だからだ」
だって、カッコイイ事を言っちゃってるけど、本当にそうなんだろうね。
いいクルマでしょ?すばらしいでしょ?
軽い雰囲気なのに、重いものを感じるでしょう?
イギリスのロックをドイツ人がコピーしたクルマとは訳が違う。
魂も情熱も違う。
だから、500はマスターピースになれるクルマなんです。
私の手元に届きました。
なんと初回は限定車も出るんですぜ。
発表会は3月15日、なんと私の誕生日じゃないですか。
残念ながら、価格は未定です。
焦らしているわけではありません。
ですが、多くの若い恋人たちには焦らし合いが足りないのも
事実です。それに関しては非常に残念に思っております。
もう、発売まであんまり時間も無いですね、
少々、500ネタは中ダレ気味な雰囲気だったので、ここらで一発かまして
欲しかったところです、ありがとう、フィアットさん。
私が今、夜な夜な頑張っているGジェネポータブルも中ダレ気味です。
気分転換に、映画でも見ようと思ったので、友人に電話したら、
「(PS2の)Gジェネせなアカンから、貴様に構っているヒマなど無い」
と、なんと酷いお言葉。何でも∀ガンダム作るのに40万程いるらしく、
休日なんで気合入れて頑張っているそうです。
私が∀ガンダム以下ということが解った所で、一人で「アメリカンギャングスター」を
見ようと思ってジストに出かけたのですが、レイトショーは20時10分からでした。
こんな時間に、仕事は終わらねぇよ、チクショー。
それはさておき・・・
カタログ、アクセサリーカタログに関しては、3月上旬に完成予定です。
ぎりぎりです、だから発表会まで待ってください。
ちなみに限定車は200台のみなので、カタログはございません、あしからず。
細かいデータは、多すぎるので書きません。
ですので、知りたい方はぜひショールームに来てください。
よろしくお願いいたします。
先日ですね、芝公園のあたりにある、通称コーンズハウスと呼ばれるビルに行ってまいりました。
目的はマセラティの新型クーペである、「グラントゥーリズモ」のお勉強会に参加することです。
デザインは各メディア等で散々公開されているので、もうわかってらっしゃると思いますが、
コンセプトカーであった「バードケージ75」に
早口言葉みたいな車名の「A6GCSベルリネッタピニンファリーナ」を
加味したデザインです。
果てしなく未来的なバードケージに、トライデントの伝説がアツく燃え滾るA6GCSが
融合されて出来上がるのも納得いきます。
上記の2車種がイメージできない方は
http://gazoo.com/meishakan/meisha/shousai.asp?R_ID=7355
http://bp.cocolog-nifty.com/bp/2005/05/__75th_a4d8.html
個人的に正直な所を言いますと、クルマの性能や機能面には関心がありません。
あくまで個人的なクルマの見方であり、どちらかといえば、フィーリングやイメージ、
ライフスタイルが大事で、そういう面でどのように心を震わす要素があるかどうかが
大事だと思っております。
これから書く内容は、個人的な主観をたんまり加えているつもりです。
なので、あんまり参考にならない方もいると思います。
えー、まず、エクステリアから。
冒頭で説明したとおり、近未来的でありながらクラシックな要素を加えている。
最近はそんなのばっかりなクルマ業界ですけど、「融合」というよりは、
「二律背反」というほうがしっくり来る。
奇抜、そう奇抜なデザイン。最近のイタリア車では群を抜いた奇抜なデザイン。
流麗でシャープ、エレガントで凶暴、まさに妖艶。
インテリアは、私が見たのは新色の「ロッソ・コラッロ」という真っ赤な内装。
エクステリアが黒だったので、余計に強烈な印象でした。
内外装の大胆さ、エレガントさ、格好良さに関しては、文句の付け所が無い。
インテリアの装備には少々、問題もあると思う。
まず、ナビゲーションが良くない、クアトロポルテよりは良いけど
使い勝手が悪すぎる。日本製で本来タッチパネルで操作できるナビなのに
タッチで操作できない、それと、テレビ、ipod、BT、ハンズフリー、CDチェンジャーが使えない
*ミュージックジュークがあるので、チェンジャーは要らない*
使えるようにするのも非常に困難。これに関しては、一千万以上のクルマとは思いたくない。
あと、天井の生地は早くアルカンタラに変更できるようにした方がいいと思う。
悪いわけではないけど、この個性あるインテリアの中では少々貧弱な感じがする。
これはそのうち、オプション設定できるようになるでしょう。
ナビの問題も、ナビ自体に関心の薄い人にはどうでも良いと思いますが。
「このクルマにナビなんて要るんですか?」というタイプの方もいるし、
自分自身も、ケチ付けておきながらなんですが、
「ナビなんか邪魔なだけ」な考えのタイプだったりする。
*走った感想*
芝公園周辺から、首都高速に乗って大黒ふ頭のSAまで走ってみた。
当初、フェラーリ的なフィーリングをイメージしていたのですが、
走ってみるとよくわかる、やっぱり違う。
丁寧でバランスのいい走り具合。
当然、速い。200キロ程度ならすんなり出せる、残念なことにあまり踏める状況で
なかったので、その先を試せなかったのですが。
直感的に思う、よくできてる、230キロ巡行で安心感がある、鼻もお尻も嫌な感じがしない。
乗りやすい、気軽にスポーツ走行を楽しめる。
もっと、凶暴な感じをイメージしていたので、少し意外。
個人的に気に入らないのは、踏み込んだときのAT感。
カンビオコルサの設定が無いのは頂けない。
ハンドルの後ろにパドルがあるけど、無くてもいいよ。
でも、逆にカンビオコルサが嫌いな人にはちょうど良い。
つまり、BMW650とか、CL550とか、あの辺のもっさりATから乗り換えるなら
「おお、刺激的!!」な感じだけど。
フェラーリ乗っている人には「刺激が足りないよ・・・」な感じ。
でも、フェラーリ買う人はそもそも普段用にコンフォートなクルマを用意しているから、
そんな事を考えてこのクルマの選択はしないと思う。
後ろの乗り心地は、悪くない。
広さはF612の後部座席に座っている感覚。天井も結構ある。
だけど、前席よりはショックがゴツゴツする。
あと、ゴルフバックも2つ横につめるトランクの広さ。
こういうところは、若いファミリーにも向いてる造りになっている。
フェラガモが作る、専用トランクケースもブランドイメージに合う。
結論
まず、安い。
これだけのモノで、1530万はとにかく安い。
ただし、市場は広いとは思えない。
クルマとしての感想は、
他社と比較して、やっぱり「マセラティはマセラティ」なんだと思う。
僕が小さい頃に母親が乗っていた、赤い222SRはとにかく印象的だった。
少年時代に見たSRは、私が見てきたクルマの中で、とにかく個性派だった。
マセラティを求める人は、万人に向けてわかりやすい派手なアピールをしたい人々
ではなく、「私は他人とは違う」という潜在的なナルシズムを刺激する。
フェラーリ技術ではあるものの、なんというか、妖しさと言えばいいのか?
大胆さ?優雅さ?孤高?言葉は見つからないけど、とにかく印象に残る。
知れば解る。と、言いたいくらい。
変なことを言いますが、マセラティを本当の意味で知れば、独特の世界が見えてきます。
僕はマセラティの世界を覗くだけですが、妖気に当てられた気分です。
「もでなんです」の管理人がお客様達と一緒にツーリングに出かけた。
・・・・・、別に羨ましくないもん。
というわけで、彼のデスクの引き出しの握る所にハエ取りのネバネバしたものを仕掛けて、
椅子にブーブークッションを敷き、トゥシューズに画鋲をいれ、デューク東郷に依頼を入れてから
安心して仕事に勤しんだ。
私もツーリングしよう。
和歌山はもういい、仕事がツーリングみたいなもんだから。
遠い所に行きたい。
今年はクルマに乗って500博物館に行きたい。
あの陽気な館長の顔を見たい。
和歌山からだとまあまあ遠い。
だけど、行ける時は待っていても来ないから、時間を作るべきである。
そう、パンダに乗って~♪お気に入りの曲をiーpodに入れて。
内装がガタガタうるさくて、あんまりきちんと聞こえないけど。
途中、エイリアンとプレデターが喧嘩している場面に出くわした時に、
お腹が空いてると困るので、バスケットにパニーニを作って入れておこう、
あ、オリーブの塩漬けも無いとね。
帰りは温泉とか入りたい、てゆーか紀伊半島をまわって鳥羽からフェリーも有りやな。
プランは色々、せっかくクルマに乗れるんだから、みなさんもクルマは有効活用してください。
それでは、よい人生を。