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㈱モデナに古くから生息している堕落の標本です。 今や完全に個人的な記録とその記述の墓場になっていますが テキトーに流し見していただければ幸いです。 「モデなんです」の管理人と、よく勘違いされますが、アレは私ではありませんので、あしからず。
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先日ですね、芝公園のあたりにある、通称コーンズハウスと呼ばれるビルに行ってまいりました。
目的はマセラティの新型クーペである、「グラントゥーリズモ」のお勉強会に参加することです。

デザインは各メディア等で散々公開されているので、もうわかってらっしゃると思いますが、
コンセプトカーであった「バードケージ75」に
早口言葉みたいな車名の「A6GCSベルリネッタピニンファリーナ」を
加味したデザインです。

果てしなく未来的なバードケージに、トライデントの伝説がアツく燃え滾るA6GCSが
融合されて出来上がるのも納得いきます。
上記の2車種がイメージできない方は

http://gazoo.com/meishakan/meisha/shousai.asp?R_ID=7355
http://bp.cocolog-nifty.com/bp/2005/05/__75th_a4d8.html

個人的に正直な所を言いますと、クルマの性能や機能面には関心がありません。
あくまで個人的なクルマの見方であり、どちらかといえば、フィーリングやイメージ、
ライフスタイルが大事で、そういう面でどのように心を震わす要素があるかどうかが
大事だと思っております。
これから書く内容は、個人的な主観をたんまり加えているつもりです。
なので、あんまり参考にならない方もいると思います。

えー、まず、エクステリアから。
冒頭で説明したとおり、近未来的でありながらクラシックな要素を加えている。
最近はそんなのばっかりなクルマ業界ですけど、「融合」というよりは、
「二律背反」というほうがしっくり来る。
奇抜、そう奇抜なデザイン。最近のイタリア車では群を抜いた奇抜なデザイン。
流麗でシャープ、エレガントで凶暴、まさに妖艶。

インテリアは、私が見たのは新色の「ロッソ・コラッロ」という真っ赤な内装。
エクステリアが黒だったので、余計に強烈な印象でした。
内外装の大胆さ、エレガントさ、格好良さに関しては、文句の付け所が無い。

インテリアの装備には少々、問題もあると思う。
まず、ナビゲーションが良くない、クアトロポルテよりは良いけど
使い勝手が悪すぎる。日本製で本来タッチパネルで操作できるナビなのに
タッチで操作できない、それと、テレビ、ipod、BT、ハンズフリー、CDチェンジャーが使えない
*ミュージックジュークがあるので、チェンジャーは要らない*
使えるようにするのも非常に困難。これに関しては、一千万以上のクルマとは思いたくない。
あと、天井の生地は早くアルカンタラに変更できるようにした方がいいと思う。
悪いわけではないけど、この個性あるインテリアの中では少々貧弱な感じがする。
これはそのうち、オプション設定できるようになるでしょう。

ナビの問題も、ナビ自体に関心の薄い人にはどうでも良いと思いますが。
「このクルマにナビなんて要るんですか?」というタイプの方もいるし、
自分自身も、ケチ付けておきながらなんですが、
「ナビなんか邪魔なだけ」な考えのタイプだったりする。

*走った感想*
芝公園周辺から、首都高速に乗って大黒ふ頭のSAまで走ってみた。
当初、フェラーリ的なフィーリングをイメージしていたのですが、
走ってみるとよくわかる、やっぱり違う。
丁寧でバランスのいい走り具合。
当然、速い。200キロ程度ならすんなり出せる、残念なことにあまり踏める状況で
なかったので、その先を試せなかったのですが。
直感的に思う、よくできてる、230キロ巡行で安心感がある、鼻もお尻も嫌な感じがしない。
乗りやすい、気軽にスポーツ走行を楽しめる。
もっと、凶暴な感じをイメージしていたので、少し意外。
個人的に気に入らないのは、踏み込んだときのAT感。
カンビオコルサの設定が無いのは頂けない。
ハンドルの後ろにパドルがあるけど、無くてもいいよ。
でも、逆にカンビオコルサが嫌いな人にはちょうど良い。
つまり、BMW650とか、CL550とか、あの辺のもっさりATから乗り換えるなら
「おお、刺激的!!」な感じだけど。
フェラーリ乗っている人には「刺激が足りないよ・・・」な感じ。
でも、フェラーリ買う人はそもそも普段用にコンフォートなクルマを用意しているから、
そんな事を考えてこのクルマの選択はしないと思う。

後ろの乗り心地は、悪くない。
広さはF612の後部座席に座っている感覚。天井も結構ある。
だけど、前席よりはショックがゴツゴツする。
あと、ゴルフバックも2つ横につめるトランクの広さ。
こういうところは、若いファミリーにも向いてる造りになっている。
フェラガモが作る、専用トランクケースもブランドイメージに合う。

結論
まず、安い。
これだけのモノで、1530万はとにかく安い。
ただし、市場は広いとは思えない。
クルマとしての感想は、
他社と比較して、やっぱり「マセラティはマセラティ」なんだと思う。
僕が小さい頃に母親が乗っていた、赤い222SRはとにかく印象的だった。
少年時代に見たSRは、私が見てきたクルマの中で、とにかく個性派だった。
マセラティを求める人は、万人に向けてわかりやすい派手なアピールをしたい人々
ではなく、「私は他人とは違う」という潜在的なナルシズムを刺激する。
フェラーリ技術ではあるものの、なんというか、妖しさと言えばいいのか?
大胆さ?優雅さ?孤高?言葉は見つからないけど、とにかく印象に残る。
知れば解る。と、言いたいくらい。
変なことを言いますが、マセラティを本当の意味で知れば、独特の世界が見えてきます。
僕はマセラティの世界を覗くだけですが、妖気に当てられた気分です。

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