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㈱モデナに古くから生息している堕落の標本です。 今や完全に個人的な記録とその記述の墓場になっていますが テキトーに流し見していただければ幸いです。 「モデなんです」の管理人と、よく勘違いされますが、アレは私ではありませんので、あしからず。
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リナシェンテの脇からアーケードの中を通って、
クルマを置いている場所に向う途中、アンドレアが
角にある店を指差し、教えてくれた。
「あれが、リコルディ社デス。リコルディ社は、有名なオペラの楽譜の
版権をほぼ独占してマス」
この言葉に、私は、そんなことぜんぜん知らなかったのと、
オペラが好きなのとで、合わせ技一本を取られ準々決勝出場ならずな
状態になり、思わず食いついて色々と聞いてしまいました。

すると、アンドレアも「坂本サンは音楽好きですか?」的なお話になり
会話に華が咲きました。音楽は世界を救います。
アンドレアはクルマに着くまでの間、色々と話してくれました、
自身を含む家族全員が楽器を嗜んでいる事や、
そして色んな音楽祭のことをを教えてくれました。
私自身も音楽が好きで、ジャズピアニストの
オイゲン・キケロが好きだというと、
彼は、「知らない」というので、私がいつかCDを用意しますと
約束しました。
社交辞令とも取れる、会話の軽い口約束ですが、果たす気満々です。
そしてクルマに到着、いよいよ500ポップアップストアです。
・・・しかし、この時クルマに異変が・・・。

 

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平原の真中、メディオラヌム。
スフォルツァ城を今年、初めて見ました。
そして、500年のゴシックの象徴を見て、
500ポップアップストアに向う。
「どうでい?粋な道程だね」
っと、口には出せないジョークを浮かべる。
言わなくてよかったと、心から思う。

僕らが今、ガウディの傑作を見ることがなく、
死に往く気持ちを、昔の人は、この大聖堂を見ながら感じたのだろうか?
とか、考える。しかし、目的地は残念ながらここでは無い。
それは、目の前にあるリナシェンテである。

「miumiu」というブランドの財布を買って来いと、
和歌山近鉄の人に頼まれた。
そう、イタリアくんだりまで来てパシリです。
29にもなって。
なんやかんやで、入って正面にお目当てのブランドが
あったので、問題なくすぐ買えたのですが、
一緒に入った高田氏が、靴を買いたいと言って、
私も一緒に選ぶことにした。
なんやかんやで、閉店前。
味気のない黒いポロシャツを着たおじさんが
イタリア語でしゃべりかけてきた。
意思の疎通もクソもなく、言いたいことだけ言って去っていった。
「おっさん日本語使え、しかも関西弁」とは言えず。
この人が「帰れ」と言っていたのを理解するには、
他の人のアクションを見てから理解できた。

こっちの人って、閉店前には追い出すように帰れって言って回るんだねぇ。
日本じゃ考えられない。
和歌山の近鉄でも待ってくれる。(一緒にするのが間違い)
う~ん。

少し、「パガーニ」についてお話しましょう。
知らない人がほとんどだと思いますので。

パガーニは、今、スーパーカーの中で一番人気が
あると言っても、別におかしくは無いでしょう。
この日も、我々の前に先客が来ていて、
「明日、脳の手術を控えている少年が来ていて、
彼を乗せています。だからちょっと待っていてください」と、
えらい重たい話ですが、それだけ憧れのクルマなんだと
よくわかるエピソードです。かなりの先制パンチでした。

気を取り直し、クルマについて。
デザインはとても造形が細かく、大胆ですが、
細かいところにウッド、キルティング、ベルト等を
組み込むことによって、モダンでレトロな要素もあります。
エンジンは、AMGのV12、7.3リットル。
車名は 「ZONDA(ゾンダ)」 といいます。

社長の 「オ(ホ?)ラッシオ・パガーニ」さんについて。
1955年、アルゼンチン生まれ。
スロットカーが好きな少年時代、11~12歳の時には
自分でスロットカーのデザインを作っていました。
20歳の時、アルゼンチンのF3の車をデザインしました。
それは飛行機や他の乗り物のパーツを流用して作られたものであり、
(アルゼンチンフォーミュラ3)
このクルマで、ファンジオと知り合いになり、ファンジオは彼を
とても気に入り、ファンジオのコネクションでランボルギーニに
紹介されました。
パガーニにとって、本格的な勉強ができるチャンスが巡ってきたので
彼はとても熱心に取り組みました。
トイレ掃除から始めて、努力を積み重ねた結果、
ランボルギーニデザイナーのポストに上り詰めました。
ランボルギーニで学んだ経験と知識を生かして、
1989年、自分の会社「パガーニ」社を設立しました。
そこで、始めて「ゾンダ」のデザインが生まれました。
ゾンダという名前の由来は、アンデスを吹く風の名前からです。
そして、クルマを作る傍ら、フェラーリ、ルノー、ランボルギーニの
デザインもしていました。
今は、クルマを作る会社を「パガーニ」、デザインを「モデナ」
と分けています。
1992年、ゾンダは本格的な風洞実験をします。
1994年、ベンツ(AMG)のエンジンを買います。
1999年、ジュネーブに「ZONDA」がデビューします。
ゾンダは
R・・・レーシング
F・・・ファンジォ
S・・・スポーツ
5・・・5台だけの限定車
と4つのグレードがあります。
年間に17台のみの生産、ぜんぜん足りなくて
たくさんウエイトがあります。
来年は、工場を引っ越して年間34台にする計画らしいです。
気になる車両代は、日本円にして170000000円ぐらいです。
ゾンダは、一台一台カスタムするので、同じゾンダはありません。
オーダーが無いと作りません。
ちなみにRは1400000ユーロに20%の消費税ですって。
もう、訳わかんない金額ですね。
ちなみに、オリジナルのシート、バッグ、シューズまで作ってくれます。
作ってくれる職人はボローニャの方で、バチカンにも商品を納めている
老舗中の老舗です。
日本には10台売りました。
すべては、ハンドメイド。
シャーシはカーボン、ステンレス、クロームモリブデン。
カーボンはすべて自社で加工。
比較で言うとゾンダはムルシエラゴより、350キロ軽いです。
Fタイプで650馬力、
0~100で3.6秒
0~200で9.8秒
ブレーキは200キロから4秒で静止可能。

工場とショールームを見学した後、
カタログを買いました。(24ユーロ)
タダでは帰れないので、カタログと日本から持参したサイン色紙に
社長のサインを頂きました。
その後、伊藤氏が持参したスロットカーのモデルを見せたところ、
スロットカー自慢大会が勃発。
なんやかんやで楽しいひと時も過ぎ、別れ際に我々が、
ミラノの500ピクニックに参加することを話したら、
「53のバースデーに500のアバルトを買ったよ」
って、言ってました。ええおっさんや。
よほどの事が無い限り、またゾンダを見ることは無いでしょうが、
生きてて良かったと思いました。

てゆーか、たくさん書きすぎて疲れた。
写真はhttp://www.pda-wakayama.com/pagani.html

イタリアの旅、3日目の朝、6時。
それすなわち、眠い。
7月5日、本日の予定はミラノの500ストアに行き、
500ポップアップストアを訪問、その後、
適当な場所で食事を取り、500ピクニックに参加して、
500インターナショナルミーティングが開催される
アラッシオに移動して終了です。

・・・の、予定でした。
ミラノで500漬けの一日になる予定でしたが、
我々を乗せた、Fiat Ducatoは、
急遽、「パガーニ(Pagani)」の本社に向うことになりました。

その敬意をお話しするには色々あるので、別の機会にしますが、
とにかく、パガーニゾンダが見れるなんて、考えてもいなかったし、
死ぬまで見ることは無いと思っていたので、かなりの幸運です。
朝、「スカルラッティ」という小粋な名前のバーでコーヒーを飲んで、
意気揚々とパガーニに向いました。

モデナは、有名なブドウの生産地で、ブドウ畑がどこまでも広がり、
場所によってはブドウ畑の地平線を拝むことが出来ます。
特に有名なのが「ランブルスコ」そして、ブドウで作られた「バルサミコ酢」
そして、ブドウとは関係無いけど、きっとランブルスコを飲んで育ったであろう、
先日お亡くなりになられたテノール歌手の「パヴァロッティ」と、いった所ですね。

情報に誤りがあり、道に迷って迷って、パガーニに着きました。
着くまで、ちょっと不安でした。

さて、ここから!って所でお客様が参られましたので、
続きは、また後ほど。
サラバです。
7月6日 FIATインターナショナルミーティング その1

この旅も、4日目に突入です。
この3日間で色々とありました、先の盗難事件の絡みから
急遽、日用品が必要となり、ガルレンダのスーパーで
お買い物をしてから、ヴィッラノーヴァ競馬場へ向うことになりました。

スーパーマーケットのような日常的な風景は楽しい。
ガイドブックや観光地で見る、美しい景色や歴史の側面には
イタリアの日常的で生活感のある側面が見えなかったりする。
みなさんも、ぜひ海外に出られた折には薬局とか、電車とか
郵便局とか行ってみましょう。地味に楽しいですよ。(変な目で見られるけど)P1020831.JPG
P1020830.JPG










左、写真では解りにくいけど、
日本でもよく見かけるディ・チェコのパスタ、
ペンネ500グラムで1.19ユーロ(202円)、安い!
右、全部ワインです、この倍ぐらいの棚があります。
ビールやジュースなんて、ほんの少しでした。

我々が、競馬場の入り口にたどり着いた時には、すでに入場が始まっていました。
P1020833.JPGP1120460.JPGP1020859.JPG













競馬場のトラックは楕円形です、入場した500はトラック中央のゲートからコースに入場、
そして、おねーさんにプレゼントをもらい、コーナーを曲がり、コーナーの出口から順番に
色別に並んでいきます。
私がスタンドで遊んでいる間にも、続々と500が入場していました。
気がつけば約1000台の500がトラックのカーブに沿って
並べられていました。
それを航空写真で撮影すると・・・・。

なんと、そこには500で作られたアルコバレーノが出来ていました!!
実は、この競馬場でアルコバレーノを作るのが、このイベントの目玉なのでした。
アルコバレーノ は イタリア語で 虹 という意味です。
http://www.pda-wakayama.com/arukobare-no.html
チョッチ、このブログだと写真が小さいので別にリンク張ります。
http://www.pda-wakayama.com/5001.html










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