㈱モデナに古くから生息している堕落の標本です。
今や完全に個人的な記録とその記述の墓場になっていますが
テキトーに流し見していただければ幸いです。
「モデなんです」の管理人と、よく勘違いされますが、アレは私ではありませんので、あしからず。
彼の腹部から血がおびただしく流れ出る。
押さえる手も真っ赤に染まり、生温い湯気が上がる。
「林君!!しっかりしろ!!!」
いつもの様に商談成立後、意気揚々と会社に戻る際に、
お客様が下取り予定車にて林君に猛アタック!
高い買い物をしたことによる、極度の興奮状態からの犯行だった・・・。
「て・・、店長・・・。」
もう助からないと薄々感づいていた私は、
湧き上がる感情を押し殺しながら言った。
「どうした、もうすぐ救急車が来る、しっかりしろ!」
まるで説得するかのように励ましたが、
林君は悟ったような顔で
「これで良いんだ・・、査定額が低かった報いだ・・・」
そう言いながら、ゆっくりと目を閉じ、
「タバコくれよ・・・」
と静かに懇願した。
僕はゆっくり首を振りながら、こう告げた。
「肺に良くないから、タバコは持ってないよ」
君はもうすぐ灰になるけどね。
と、うまい事を考えついた矢先、彼は動かなくなった。
「は・・・、林ぃぃぃ!!」
叫びだけが、むなしく響いた夜だった。
ってな事は、一切無かったですが、
長年がんばって頂いた林君が今日付けで退職します。
新天地でも、元気でしっかり売るように。
ありがとう、お疲れ様でした。
(言うまでも無いかと思いますが、前半の茶番は全てフィクションです)
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